漫画

終末ツーリング 8巻で判明|世界はなぜ滅んだ?【太陽フレア考察】

admin
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
終末ツーリング

イメージ:コミックファン

人類が消え去った日本を、二人の少女がバイクで旅する――。

そんな独特の世界観で人気を集める『終末ツーリング』。
アニメ化もされ、今最も注目されているツーリング漫画の一つですね。

この作品を読んでいて、誰もが抱く最大の疑問。
それは「なぜこの世界は滅んでしまったのか?」ということ。

実は2025年10月に発売された第8巻で、ついにその答えへの重大なヒントが明かされました。
本記事では、第8巻で登場した宇宙飛行士クレアの証言をもとに、世界滅亡の真相を徹底考察します。

【この記事で分かること】

  • 第8巻で判明した世界が滅んだ原因となる重大な出来事
  • 太陽フレアが引き起こした5つの壊滅的被害
  • ヨーコやアイリの正体に関する考察
  • 作品の魅力とあらすじの完全ガイド

前半部分はネタバレなし。後半部分でネタバレあり。
タイトルに【ネタバレあり】と記載してますので、これから読むかたも、より深く知りたい人も安心してお付き合いくださいね。

終末ツーリングとは

終末ツーリングの基本情報

『終末ツーリング』は、さいとー栄先生による異色のツーリング漫画です。

人類が消え去った日本各地を、ヨーコとアイリという二人の少女がヤマハのセロー225(電動仕様)でツーリングする物語。

箱根、横浜、日光、そして青森まで――。
実在する観光地を巡りながら、静かで穏やかな終末世界を旅します。

基本情報

  • タイトル:終末ツーリング
  • 作者:さいとー栄
  • 連載誌:電撃マオウ
  • 連載状況:連載中
  • 出版社:KADOKAWA / 電撃コミックスNEXT
  • ジャンル:ツーリング漫画、ポストアポカリプス、SF
  • 既刊:8巻(2025年10月27日時点)
  • アニメ化:2025年10月~放送中(制作:Nexus)

2020年から連載が始まり、2025年10月にはアニメ化。
今、最も勢いのある終末系作品と言えるでしょう。

終末ツーリングをお得に読む方法

「終末ツーリング」をお得に読むには、電子書籍ストアのクーポンやセールを上手に活用するのがポイントです。

多くのストアでは、新規会員登録特典として割引クーポンを配布したり、定期的にセールを実施したりしています。

ここでは3つの電子書籍ストアを紹介します。

  • まとめ買いを検討中なら、新規会員登録時70%OFFで割引金額上限なしのブックライブがおすすめ。
    登録はこちら
  • セール割引き重視なら、スーパーセールなどで、ほぼ全作品がポイント還元対象、MAX90%ポイント還元率のDMMブックスがおすすめ。
    新規会員登録時70%OFF
  • 月に2冊以上よむ方には、充実のAmazonマンガ Kindle Unlimited(月額980円サブスク)がおすすめ。初回登録者30日間無料!
    登録はこちら

上記はいずれも代表的な大手電子書籍ストアですが、自分に合った方法で「終末ツーリング」の世界に飛び込んでみてください。

終末ツーリング
初回購入限定70%OFFクーポンGET

rawファイルを無料で提供しているサイトについて

rawファイルやPDFファイルを無料で提供している違法サイトがありますが、違法サイトの利用は下記の危険があります。

違法サイトの危険性

  • ウイルス感染:マルウェアやスパイウェアの感染リスク
  • 個人情報漏洩:クレジットカード情報や個人データの盗難
  • 法的責任:著作権侵害で罰金や刑事責任の可能性

あなたのスマホを守り、トラブルを避けるためにも公式サイトを利用しましょう!

——————————————————
(注)本ページの情報は2025年12月時点のものです。最新の配信・キャンペーン状況はサービスサイトにてご確認ください。
——————————————————

【ネタバレあり】世界はなぜ滅んだのですか?

イメージ:コミックファン

結論

世界が滅んだ根本原因は、観測史上最大規模の太陽フレア(太陽表面の大爆発)です。

2025年10月に発売された第8巻で、この衝撃の真実が明かされました。

青森の三沢基地で出会った宇宙飛行士クレアの証言により、太陽フレアによる磁気嵐が地球全体をブラックアウトさせ、月面の核融合発電所を爆発させ、コンピューターを停止(暴走)させ、原因不明の病気(もしかしたら放射能)を蔓延させたことが判明したのです。

クレアは第5次有人火星探査プロジェクトの訓練中に宇宙空間にいたため、地球の大災害を生き延びた唯一の生存者。
彼女が宇宙から見た地球の光景は、まさに壊滅的でした。

太陽フレアは、その年の8月にもヨーロッパで停電を起こしており、予兆はあったようです。
しかし、人類はその警告を生かすことができませんでした。

太陽フレアが引き起こした5つの壊滅的被害は以下の通りです:

  1. 電子機器・コンピュータの完全停止 – 宇宙船も地球上のすべての電子装置も機能不全に
  2. 地球全体のブラックアウト – 宇宙から見て、すべての街の明かりが消えた
  3. 月面核融合発電所の大爆発 – 地球から見えるほど月が欠ける規模の爆発
  4. 戦争 – 横須賀基地への攻撃跡などで分かる戦争行為(横須賀基地にあった大きなクレータから核攻撃があったと推測)。第1巻で出現した戦闘車両のように狂ったコンピュータが原因かもしれません。
  5. 原因不明の致死性の病気 – クレア以外のクルー6人全員がこの病気で死亡

これらの複合的な災害が重なり合い、人類は滅亡へと向かったのです。

ちなみに、この滅亡の仕組みを解き明かす鍵は、作者のさいとー栄先生が丁寧に各巻に散りばめてきました。
各巻の詳細情報を読み返すと、「ああ、これが伏線だったのか!」と気づく場面が山ほどあります。

また、クレアという宇宙飛行士の存在が物語に与えた影響は計り知れません。
彼女との出会いが、ヨーコとアイリの旅に新たな意味をもたらしたのですから。

そして何より興味深いのは、クレア達が侵された病気にヨーコが感染しない理由。
これについては後ほど詳しく考察しますが、ヨーコの正体に関わる重要なヒントです。

また、太陽フレアが第1引き金となり、次々と災害が発生したことは想像に難くありません。

すべてのコンピュータが狂ってしまったことによる経済崩壊、月面発電所と同じように地球上の原子力発電所が制御不能になったことによる放射能汚染、そして狂ったAIが引き起こした戦争(ターミネーターみたいですね(笑))などいろいろ考えられますが、それはこの物語の最大の謎であり魅力なので、今後少しずつ明かされていくと思われます。

MAX90%OFF 太っ腹スーパーセールが魅力

終末ツーリングのあらすじと魅力

このセクションでは、終末ツーリングの物語を深く掘り下げます。

【このセクションの内容】

  • 作品のあらすじと世界観
  • 個性的な登場人物たち
  • 読者を惹きつける魅力
  • 実際の読者の声
  • 作者・さいとー栄先生について
  • 各巻のストーリー展開(ネタバレあり)
  • クレアの衝撃的な証言(ネタバレあり)
  • おねえちゃんの謎

それでは、一つずつ見ていきましょう。

あらすじ

渋滞なし、信号なし、文明なし――世界も終わったし、バイクに乗って旅に出よう!

人類が消え去った日本を舞台に、ヨーコとアイリという二人の少女がヤマハのセロー225(電動仕様)でツーリングする物語です。

ヨーコは地下のシェルターで長い間、アイリと二人で避難生活を送っていました。
「おねえちゃん」と呼ぶ謎の存在の指示と教育により育ちましたが、ある日突然、地上に戻ることになります。

おねえちゃんが残した「つーりんぐらむ」という写真記録を頼りに、二人は日本各地を旅します。

箱根、横浜、日光いろは坂、海ほたる、そして青森まで――。
全国の観光スポットを巡りながら、人のいない世界を自由に旅する二人。

廃墟となった街並みを走り、写真を撮り、キャンプをし、時には過去の痕跡に触れながら、静かで穏やかな旅を続けます。

人間はいませんが、電力やインフラの一部は稼働していて、自動販売機やAI管理システムが機能しているという不思議な世界。
自然が街を覆い始めているものの、建物は比較的保存されており、橋などの交通インフラが破壊されている箇所が多いのが特徴です。

そして第8巻、青森の三沢基地で初めての生存者クレアと出会い、世界が滅んだ根本原因が明かされる――。

ヨーコの底なしに明るい性格と、アイリの冷静沈着な性格。
二人の対照的なキャラクターが、この静かな終末世界を明るく照らします。

主要登場人物

ヨーコ(CV:稲垣好)

主人公。セロー225に乗り、「おねえちゃん」が残した「つーりんぐらむ」の記録を元に旅をする少女。

底なしに明るい性格で、どんな状況でも前向き。
好奇心旺盛で、新しい場所を見つけるたびに目を輝かせます。

驚異的な治癒能力を持っており、普通なら致命傷となるようなケガもすぐに回復してしまいます。
クレア達が侵された原因不明の病気(もしかしたら放射能)にも感染しません。

その正体はクローン人間説が有力です。
もちろんあくまでも推測ですが「おねえちゃん」の背後にいる謎の人々によって作られ、滅亡後の地球環境でも生存できるように設計されていると考えるのが一つの回答です。

アイリ(CV:富田美憂)

ヨーコの相棒。右腕から強力なレーザー攻撃を放つことができる謎の少女。

アンドロイドまたはサイボーグと思われますが、感情を理解しようとする姿が印象的です。
冷静で観察眼が鋭く、ヨーコを「頼りになる用心棒」のように守ります。

「理解できない」と言いながらも、ヨーコの笑顔を大切にしようとする健気な一面も。
時折見せる人間らしい仕草が、彼女の内面を物語っています。

おねえちゃん

ヨーコが慕う謎の存在。2035年に「つーりんぐらむ」で写真を撮影していました。

ヨーコが時々みるデジャブ―は、「おねえちゃん」の崩壊前の世界の記憶をヨーコに移したとも推測され、物語の鍵を握る重要人物。
正体不明ですが、ヨーコとの関係や、(もしクローンなら)なぜヨーコを作ったのかが今後明かされると思われます。

地下シェルターでヨーコを育て、教育し、そして突然地上へ送り出した理由とは――?

クレア(CV:未発表)

第7-8巻で登場する宇宙飛行士。外国人ですが日本語が堪能。

第5次有人火星探査プロジェクトの訓練中に太陽フレアに遭遇し、何年ものコールドスリープで生き延びました。
世界滅亡の真相を知る唯一の生存者です。

AI搭載ロボット「ウィルソン」を相棒としています。
たった一人で三沢基地に残り、戦闘機を整備し続ける姿は、孤独と強さの象徴。

7人のクルーのうち、クレア以外の6人は原因不明の病気で死亡。
クレア自身も間もなく死ぬことが示唆されており、ヨーコとアイリとの出会いが彼女にとって最後の希望となります。

作品の魅力

1. リアルなバイク描写

ヤマハのセロー225の描写が非常に正確で、バイクファンから高い評価を受けています。

メンテナンスシーンや走行シーンの細かい描写は、作者のさいとー栄先生のバイク愛を感じさせます。
「このタイヤの空気圧、ちゃんと気にしてるんだ!」と思わずニヤリとしてしまうシーンも。

電動仕様という設定も、終末世界でガソリンが手に入らない状況を考えると、なるほど納得です。

2. 実在する観光地を巡る楽しさ

箱根、横浜、日光など、実在する場所を巡るため、読者は具体的にイメージできます。

「あ、ここ行ったことある!」という場所が廃墟になっている様子は、なんとも不思議な感覚。
逆に「終末ツーリング」を読んで、「週末ツーリング」で実際に聖地巡礼するファンも増えているとか。(笑)

3. 静かで穏やかな終末

悲壮感ではなく、静寂と美しさに満ちた終末世界。

ゾンビも敵も登場しない、ただ静かに時間が流れる世界。
この独特の雰囲気が、疲れた心を癒してくれます。

4. 少女二人の対照的な性格

ヨーコの明るさとアイリの冷静さのバランスが絶妙。

ヨーコが暴走しそうになるとアイリが止め、アイリが悩んでいるとヨーコが励ます。
この二人の関係性が、物語の核となっています。

5. 謎に満ちた設定

世界が滅びた理由、ヨーコの正体、おねえちゃんの正体、アイリの右腕、クレア達の病気の原因――。

多くの伏線と謎が散りばめられており、考察好きにはたまらない作品です。

MAX90%OFF 太っ腹スーパーセールが魅力

クチコミ情報

実際に「終末ツーリング」を読んだ読者からは、こんな声が多く寄せられています。

「世界観の表現が素晴らしい」

廃墟となった街の描写が丁寧で、終末感がリアルに伝わってくるという声が多数。
建物は朽ちていくのに、緑の浸食が始まっている光景の表現が特に評価されています。

「お姉ちゃんのツーリング記録を元に旅をする二人。この世界がいつ、なんで滅んだのか、小出しに情報が出てくるから注意深く見て想像するのが楽しい」という意見も。

「バイク描写とサバイバル知識が勉強になる」

セローのメンテナンスや機動性、サバイバルの知識など、実用的な情報も得られるのが魅力の一つ。
「読んでいるだけでツーリングに行きたくなる」というバイクファンの声も多いですね。

「明るく前向きな主人公たちが良い」

寂しさと諦めが満たす終末の世界を、明るく前向きに楽しんでいるヨーコとアイリ。
その姿に勇気をもらえるという感想が目立ちます。

「人類滅亡という重いテーマなのに、なぜか読後感が爽やか」という声も。
これぞ終末ツーリングの魅力ですね!

作者

さいとー栄(さいとー・さかえ)

『終末ツーリング』の作者。2020年から電撃マオウにて連載を開始。

バイクへの深い愛情と、廃墟や終末世界への独特の美意識が作品に表れています。
繊細な線画と、風や埃といった細かい動きの描写が高く評価されています。

特に、人がいなくなった街がどうなるか、という視点がリアル。
動物たちが台頭し、見慣れた光景に異なる生態系が生まれている描写には説得力があります。

「ちょっと隣の異世界」といった感覚を読者に与える手腕は、まさに職人技。

アニメ化により、さらに多くのファンを獲得し、今後の展開が期待される作家さんですよね。

【ネタバレ注意】各巻の詳細情報(1-7巻)

イメージ:コミックファン

⚠️ここから先は重大なネタバレを含みます

第1巻から第7巻までの主な展開をまとめます。

1巻:箱根~横浜編

物語は箱根から始まります。
ヨーコとアイリが地下シェルターから出て、初めて外の世界を見る場面から。

富士山を初めて見たヨーコの「すごい…!」という純粋な感動が印象的。
横浜では、みなとみらいの廃墟化した様子などの光景が描かれます。

2巻:横須賀~東京ビッグサイト編

横須賀で巨大クレーターを発見。
これは後に明かされるかもしれない「戦争」の痕跡です。

東京ビッグサイトでは、かつてのイベント会場が廃墟となっている様子が。
コミケの面影を残す場所で、ヨーコが「ここ、すごく賑やかだったんだろうなぁ」とつぶやくシーンが切ない。

3-4巻:埼玉~日光編

吉見百穴で謎の地下施設を発見。
ここで、人類が何かから逃れるために避難していた痕跡が見つかります。

日光では華厳の滝でヨーコが涙を流すシーンが。
なぜ泣いたのか明確には語られませんが、おねいちゃんの記憶が関係している可能性が高いです。

5-6巻:草津~長野編

草津温泉でAIロボット「エイト」と出会います。
「人を助けるプログラム」を持つエイトは、人類滅亡後も使命を果たそうとしている健気な存在。

ビーナスラインでは、「水あります」と書かれた車を発見。
これは水不足が深刻化していたことを示唆しています。

7巻:新潟~福島編

柏崎で軍艦が座礁しているのを発見。
人々が船で避難しようとしていた痕跡です。

いわきでは、恐竜復活プロジェクトの施設跡を発見。
人類は滅亡前、様々な科学技術に手を出していたようです。

会津では、戦闘機の残骸を発見。
これも戦争の痕跡と考えられます。

【ネタバレ注意】各巻の詳細情報(8巻)

2025年10月に発行された第8巻は、始めての生存者との出会いで、世界が滅んだ根本原因として想像を絶するほど巨大な太陽フレア(太陽表面爆発)と磁気あらしがあったことが明かされました。

舞台:青森・三沢基地

ヨーコとアイリは東北各地の名所を巡りながら、青森の三沢基地へとたどり着きます。

広大な自衛隊の航空基地。
F-16戦闘機など多数の航空機が残されています。

そこで二人が目撃したのは、戦闘機で飛行している人影――。

初めての生存者との出会い

それがクレアでした。

この旅で初めて出会う、ヨーコとアイリ以外の生存者。
外国人でありながら日本語が堪能な彼女は、宇宙飛行士として第5次有人火星探査プロジェクトに参加していました。

AIロボット「ウィルソン」を相棒としており、たった一人で基地に残り、戦闘機を整備し続けています。

太陽フレアの真実

クレアの証言により、観測史上最大(Xクラス)の太陽フレアが発生したことが明らかに。

火星探査の訓練中、宇宙空間で太陽フレア(太陽表面の大爆発)に遭遇したクレアたち。太陽フレアは強力な磁気嵐を発生させ、コンピュータなどの精密電子機器を破壊してしまいます。そしてコンピュータ(AI)は発電所、経済、そして防衛システムなどの中核にあるものですよね。

宇宙船のすべての電子装置が停止し、地球を見ると、すべての街の明かりが消えていました。

また、月面の核融合発電所実験機が大爆発し、地球から目視で確認できるほど月が欠けてしまいました。

コールドスリープと帰還

クレアたちは唯一残ったAI搭載ロボット「ウィルソン」に船を預け、コールドスリープへ。
何年もの時を経て、陸奥湾(三沢基地近く)に帰還しました。

地球に帰還し目覚めた時は、人類が死に絶えた後でした。

クルーの死

7人のクルーのうち、クレア以外の6人は原因不明の病気で次々と死亡。
クレア自身も間もなく死ぬことが示唆されています。

別れ

クレアとの別れの時、彼女は二人の旅を祝福し、自分も空を飛び続けることを誓います。

「また会えるといいね」という希望を込めた別れの言葉。
空を飛ぶクレア、地上を走るヨーコとアイリ――。

それぞれが選んだ「生きる道」の美しさが、心に染みるエピソードです。

MAX90%OFF 太っ腹スーパーセールが魅力

【ネタバレ注意】クレアという宇宙飛行士|初めての生存者との出会い

クレアの存在は、物語に新たな深みをもたらしました。

たった一人で生きる孤独

三沢基地でたった一人、戦闘機を整備し続けるクレア。

彼女の孤独は、ヨーコとアイリとは質が違います。
ヨーコとアイリは最初から二人でしたが、クレアは7人の仲間を失った上での孤独です。

原因不明の病気で次々と死んでいく仲間を看取り、最後に残された自分も間もなく死ぬ――。

そんな絶望的な状況でも、クレアは空を飛び続けました。
なぜなら、それが彼女の「生きる理由」だったから。

ヨーコとの対比

クレアが病気に侵されるのに対し、ヨーコは何ともありません。

この対比が、ヨーコの正体を考える上で重要なヒントになります。
普通の人間なら死ぬような環境で、ヨーコだけが生き続けられる理由――。

それはヨーコが、普通の人間ではない。滅亡後の環境に適応したクローン人間である可能性を示唆しています。

別れの美しさ

クレアとの別れのシーンは、多くの読者の涙を誘いました。

空を飛ぶことを選んだクレア。
地上を走ることを選んだヨーコとアイリ。

互いの「生き方」を尊重し合い、祝福し合う姿は、終末世界の中の希望の光です。

「また会えるといいね」

そう言って空へ飛び立つクレアを見送るヨーコとアイリ。

正直、このシーンで泣かない人いるんですかね(笑)

【ネタバレ注意】おねえちゃんの正体と「つーりんぐらむ」の謎

おねえちゃんも、終末ツーリング大きな謎の一つです。

2035年の写真

おねえちゃんが撮影した「つーりんぐらむ」の写真は、2035年のもの。

クレアがこの年代を聞いて驚いたことから、おねえちゃんとクレアの年齢差は相当開いていることが分かります。(現在が何年かは明かされませんでしたが)

ヨーコが旅をしているのは、2035年からかなり時間が経った後の世界という可能性が高いです。

ヨーコに記憶を移した可能性

ヨーコは時々、おねえちゃんが写真を撮った場所で、世界が滅ぶ前のデジャブを幾度も見ます。

これは、おねえちゃんの記憶がヨーコに移されている可能性を示唆しています。

クローン技術と記憶移植技術――。
おねえちゃんは、人類の存続をかけた壮大なプロジェクトに関わっていたのかもしれません。(あくまでも推測です!)

なぜヨーコを地上に送り出したのか?

長い間シェルターで避難生活を送っていたヨーコとアイリ。

ある日突然、おねえちゃんは二人を地上に送り出しました。
その目的は何だったのでしょうか?

可能性として考えられるのは:

  1. 地上の環境が生存可能になったことの確認
  2. ヨーコの適応能力のテスト
  3. 現在の日本の調査を行うため

ヨーコの旅の真の目的は、まだ明かされていません。
しかし、その答えが物語の結末に深く関わっていることは間違いないでしょう。

よくある質問(Q&A)

イメージ:コミックファン

ここでは、終末ツーリングに関するよくある質問にお答えします。

【ネタバレ注意】ヨーコの正体とは?クローン人間説を徹底考察

ヨーコの正体は、人類存続をかけて作られたクローン人間である可能性が極めて高いです。

その根拠となるポイントを再度まとめます。

1. クレアの病気に感染しない

第8巻で明らかになった通り、クレアをはじめとする普通の人間は原因不明の病気で死亡します。
しかし、ヨーコにはまったく症状が出ません。

これは、ヨーコが滅亡後の環境に適応できるよう、遺伝子レベルで設計されている可能性を示しています。

2. 驚異的な治癒能力

ヨーコは普通なら致命傷となるようなケガも、短時間で回復してしまいます。

この異常な治癒能力も、クローン技術による強化の証拠と考えられます。

3. おねえちゃんの記憶を持つ

ヨーコは時々、おねえちゃんが写真を撮った場所で、世界が滅ぶ前の光景をデジャブとして見ます。

これは記憶移植技術が使われている可能性を示唆しています。
おねえちゃんの記憶を一部刷り込まれることで、ヨーコは滅亡前の世界を「知って」いるのです。

4. 「底なしに明るい性格」の意味

ヨーコの明るさは、単なる性格ではなく、設計の一部かもしれません。

絶望的な終末世界で生きるために、精神的な強さが必要だったのでしょう。
おねえちゃん達は、希望を失わない心を持つヨーコを作り上げたのかもしれません。

5. 地上への派遣の意図

長年シェルターに閉じこもっていたヨーコを、突然地上に送り出したおねえちゃん達。

その目的は、地上の環境が生存可能になったかどうかを確認することだったと考えられます。
ヨーコは、人類再興のための「実験」でもあったのです。

ただし、これはあくまで推測(考察)。
ヨーコの正体が完全に明かされるのは、まだまだ先になりそうですね。

でも正直、クローン人間だろうがなんだろうが、ヨーコはヨーコ。
あの笑顔は、何にも代えがたい宝物です。

初回購入限定70%OFFクーポンGET

【ネタバレ注意】アイリの正体|なぜヨーコを守るのか?

アイリは、ヨーコを守るために作られたアンドロイドまたはサイボーグと考える有力な説があります。理由は…

右腕の強力な武器

アイリの右腕は、レーザーによる攻撃を行うことができます。それは、箱根で見せた「戦闘車両をも貫く」強力なものです。

これは明らかに戦闘用の装備。
終末世界の危険からヨーコを守るために、おねえちゃんが用意したボディガードなのでしょう。

「ヨーコを守る」プログラム

アイリの行動原理は、常に「ヨーコの安全」が最優先です。

危険な場所では必ずヨーコを止め、敵が現れればボディガードのように守ります。
これは、プログラムされた使命である可能性が高いです。

感情を理解しようとする姿

しかし、アイリは単なるロボットではありません。

「理解できない」と言いながらも、ヨーコの笑顔を大切にしようとします。
人間の感情を学ぼうとする姿は、AIとしての進化を示しているのかもしれません。

おねえちゃん達は、ヨーコに「仲間」を与えるために、感情を学べるAIとしてアイリを作ったのでしょう。

ヨーコとの関係

二人の関係は、主従関係ではなく、対等な友情です。

アイリはヨーコを守るためのロボットかもしれませんが、二人の絆は本物。
これこそが、終末ツーリングの心温まる部分ですね。

「アイリ、ありがとう!」
「…どういたしまして、ヨーコ」

このやり取り、何度読んでも泣けます(笑)

なぜ橋が破壊されているのか?戦略的破壊の意図を考察

終末ツーリングを読んでいると、各地で橋が破壊されているシーンが登場します。例えば横浜のベイブリッジのように。

これは単なる老朽化ではなく、意図的な破壊である可能性が高いです。

AI暴走時の戦略的破壊

太陽フレアによって仮にAIが暴走したとすると、軍事システムも制御不能になりましすよね。

橋を破壊することで敵の進軍を防ぐ――これは古典的な戦術です。
狂ったAIが、かつて人間から学んだ戦術を実行したのかもしれません。

感染拡大を防ぐための隔離

もう一つの可能性は、病気の感染拡大を防ぐための隔離措置。

原因不明の病気が蔓延する中、感染地域を隔離するために橋を破壊した可能性もあります。

作品における象徴的な意味

橋の破壊は、「分断」の象徴でもあります。

かつて繋がっていた人と人、地域と地域が、滅亡によって断ち切られた――。
その寂しさを、破壊された橋が物語っているのです。

ヨーコとアイリが橋を渡れず迂回するシーンは、単なる障害ではなく、失われた繋がりへの哀悼なのかもしれませんね。

少女終末旅行との違いは?終末ツーリングならではの魅力

「終末ツーリング」は、しばしば「少女終末旅行」と比較されます。

確かに両作品とも、「終末世界を少女たちが旅する」という設定は共通していますね。
でも、実際に読むと全然違う魅力があります。

舞台設定の違い

少女終末旅行は、架空の多層都市が舞台。
一方、終末ツーリングは、実在する日本の観光地が舞台です。

「あ、ここ知ってる!」という共感が得られるのが、終末ツーリングの強み。
聖地巡礼もできちゃいますよね(笑)

バイクという要素

終末ツーリングの最大の特徴は、バイク(セロー)での旅。

バイクのメンテナンス、走行シーン、ツーリングの楽しさ――。
これらの要素が、作品に独特の爽快感を与えています。

少女終末旅行のケッテンクラート(半装軌車)も魅力的ですが、セローの方がリアルで親しみやすいですね。(個人の趣味です(笑))

謎解き要素の強さ

終末ツーリングは、「なぜ滅んだのか」という謎が物語の核にあります。

各巻で少しずつ真相が明かされていく構成は、ミステリー的な面白さがあります。
第8巻で明かされた太陽フレアのストーリーは、まさに「そういうことか!」という快感がありました。

希望の描き方

少女終末旅行は、哲学的で静かな絶望を描きます。
一方、終末ツーリングは、絶望の中にある希望を強調します。

ヨーコの底なしの明るさは、まさに希望の象徴。
「終わった世界でも、楽しく生きられる」というメッセージが強いです。

どちらも素晴らしい作品ですが、前向きな気持ちになりたいなら終末ツーリング、じっくり考えたいなら少女終末旅行――そんな感じでしょうか。

セローというバイクの魅力は?

ヤマハ・セロー225は、終末ツーリングの「もう一人の主人公」と言っても過言ではありません。

オフロード性能の高さ

セローは、オフロードバイクの名車として知られています。

舗装されていない道でも、荒れた地形でも走れる高い走破性。
終末世界の廃墟を走るには、まさにうってつけのバイクです。

軽量で扱いやすい

セローの重量は約130kg。
バイクとしては比較的軽量で、女性でも扱いやすいのが特徴です。

ヨーコのような少女でも、セローなら楽に乗りこなせます。

メンテナンス性の良さ

構造がシンプルで、メンテナンスがしやすいのもセローの魅力。

終末世界では、複雑なバイクは修理できません。
シンプルなセローだからこそ、長く乗り続けられるのです。

作中でヨーコがメンテナンスをするシーンは、バイク愛好家にはたまりませんね。

電動仕様という設定

作中のセローは、電動仕様に改造されています。

ガソリンが手に入らない終末世界でも、電力で動くなら走り続けられます。
この設定の巧妙さには、脱帽です。

太陽光発電や、まだ動いている発電所から充電する描写も、リアリティがあります。

ツーリングの楽しさを伝える

セローに乗って風を感じる描写は、読んでいるだけで気持ちいい。

「自分もツーリングに行きたい!」と思わせる力が、この作品にはあります。

終末世界だからこそ、バイクで走る自由さが際立つんですよね。

終末ツーリング 8巻で判明|世界はなぜ滅んだ?【太陽フレア考察】・まとめ

イメージ:コミックファン

世界が滅んだ原因のまとめ

第8巻で明らかになった、世界滅亡の根本原因と思われる真相をまとめます。

主な原因:観測史上最大の太陽フレア

宇宙飛行士クレアの証言により、Xクラスの巨大な太陽フレアが発生したことが判明しました。

5つの壊滅的被害

  1. 電子機器・コンピュータの完全停止 – 磁気嵐により、すべての電子装置が機能不全に
  2. 地球全体のブラックアウト – 文明の灯が一斉に消えた
  3. 月面核融合発電所の大爆発 – 月が目に見えて欠けるほどの爆発
  4. 戦争の原因 – 箱根で出会った戦闘車両のように、制御不能になったAIが戦争を開始したとも考えられます。
  5. 原因不明の致死性の病気 – 環境変化により、人類に死をもたらす病気が蔓延

複合的な災害による滅亡

太陽フレアそのものだけでなく、それが引き金となって起きた様々な災害が重なり、人類は滅亡したと考えられます。

電力喪失、コンピュータの停止(暴走)、環境破壊。
一つ一つは対処できたかもしれませんが、すべてが同時に起きれば、文明は崩壊します。

第8巻でついに明かされたこの真実は、読者の疑問に答える、衝撃的な展開でした。

終末ツーリングの魅力とおすすめポイント

最後に、終末ツーリングの魅力とおすすめポイントをまとめます。

こんな人におすすめ

  • バイクやツーリングが好きな人(週末ツーリングが好きな人)
  • 終末世界の静かな雰囲気が好きな人
  • 謎解きや考察が好きな人
  • 前向きな物語を読みたい人
  • 「少女終末旅行」が好きだった人

読後の心地よさ

終末ツーリングは、読後感が爽やか。

重いテーマを扱いながらも、ヨーコの明るさが物語を救っています。
読み終わった後、「自分も旅に出たい」と思わせる力があります。

今後の展開への期待

第8巻で世界が滅んだ理由が明かされましたが、まだまだ謎は残っています。

  • ヨーコの正体は本当にクローン人間なのか?
  • おねえちゃんは誰で、何のためにヨーコを作ったのか?
  • アイリの本当の目的は?
  • クレアはその後どうなったのか?
  • 他にも生存者はいるのか?

これらの謎が解明される日が、今から楽しみですね。

最後に

終末ツーリングは、絶望の中にある希望を描いた作品です。

世界が終わっても、人は(AIも?)前を向いて生きられる。
そんなメッセージが、静かに心に響きます。

ヨーコとアイリの旅は、まだまだ続きます。
あなたもセローにまたがって、二人の旅に同行してみませんか?

終末ツーリング
初回購入限定70%OFFクーポンGET

ここまで読んで頂いて本当にありがとうございました。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
オウム
オウム
ブロガー
芸術系大学(メディア・コンテンツ学部)卒業
アニメーター(約10年)の経験とアニメ・マンガに対する深い愛情から、
みなさんに正確でお役にたつ情報を届けたいと願っています。
記事URLをコピーしました